高山病の予防薬アセタゾラミド(商品名・ダイアモックス)
高山病とは
高山病(急性高山病)は、標高の高い場所に急に登ったときに、
空気の薄さ(低酸素)に体が順応できず、次のような症状が出る状態です。
- 頭痛・吐き気・めまい
- だるさ・睡眠の質の低下
- 重症になると、肺水腫や脳浮腫など命にかかわる状態
基本の対策は、ゆっくり高度を上げること(高所順応)ですが、
それが難しい場合に補助として使われる薬の一つがアセタゾラミドです。
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アセタゾラミドの働き
アセタゾラミドは炭酸脱水酵素阻害薬で、もともとは利尿薬や眼圧を下げる薬として使われてきました。
高山病予防では、
- 軽い代謝性アシドーシスを起こすことで呼吸を促進し、血中の酸素を保ちやすくする
- 夜間の呼吸が浅くなるのを減らし、睡眠中の高山病症状を軽くすると考えられている
といった作用を期待して用いられます。
予防投与の考え方
具体的な用量・開始時期はガイドラインや体格、腎機能などによって異なりますが、目安としては
- 高地に入る1日前?当日ごろから内服を開始し、
- 高地滞在中、数日間継続する
といった方法が取られることが多いとされています。
ただし、自己判断での服用は避け、必ず医師の指示に従うことが重要です。
副作用と注意点
- 手足のしびれ感や味覚の変化
- 頻尿・脱水傾向
- 眠気・倦怠感
- まれにアレルギー反応や血液成分の異常など
また、腎機能障害・電解質異常・特定の薬との飲み合わせには注意が必要です。
スルファ剤に対するアレルギーがある場合は使用できないこともあります。
薬に頼りすぎないことが大切
アセタゾラミドはあくまで補助的な予防薬です。
高山病対策の基本は、
- 急激に高度を上げない(一日の高度差を抑える)
- 水分・食事・休息をしっかりとる
- 症状が強いときは無理をせず、高度を下げる
といった原則です。
この記事の位置づけ
このページは、高山病予防に用いられるアセタゾラミド(ダイアモックス)の役割と注意点をまとめたものです。
高地登山や海外の高地旅行を計画するときは、事前に内科・旅行外来などで相談し、
自分の体調や行き先・日程に合わせた予防方法を検討することが大切です。
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