サプリメント事典

-コラーゲン-

コラーゲン

コラーゲンの効果効能


コラーゲンはタンパク質の一種で、アミノ酸が長くつながって、できています。細ながいコラーゲンが3本、らせん状にからまり合った構造になっています。コラーゲンが体内でアミノ酸から合成される時、重要な役割を果たすのがビタミンCです。

コラーゲンの役割は、人の骨の芯になったり、皮膚や軟骨、腱などの成分となったり、細胞と細胞をつなぎ合わせる、接着剤の役割をはたしています。

コラーゲンは体全体のタンパク質の30%を占め、肌の真皮では水分を除いた70%を占めています。このような重要なコラーゲンが不足すると肌が荒れ、膝などの関節は痛み、歯の組織が弱くなつたり、血管が切れやすくなり壊血病(かいけつびょう)を発症したりします。

注意:壊血病はビタミンC不足により、コラーゲンが十分に生成されずに、血管が切れやすくなり、全身から出血する病気です。昔は長期間船上で生活する船員に、多くみられました。)


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コラーゲンはビタミンCがつくる


良質タンパク質とは、たくさんの種類の必須アミノ酸を十分に含んだ、「アミノ酸バランス」とれたものです。

しかしコラーゲンは特殊なタンパク質で、グリシン、アラニン、プロリン、ヒドロキシプロリンのたった4種類のアミノ酸でつくられています。このうちヒドロキシプロリンは、プロリンが酸化されて、つくられた特殊なアミノ酸です。プロリンを酸化してヒドロキシプロリンを作る酵素を、助けるのがビタミンCなのです。

ビタミンCが不足すると、コラーゲンは十分に作れないのです。

コラーゲンは飲んでも吸収されない


コラーゲンは飲んだり食べたり、塗ったりしても体に吸収されません。なぜならゴラーゲンはビタミンやミネラルと比べて、分子構造が巨大なため、食べても小腸から吸収せれなかつたり、肌に塗っても皮膚に浸透しないのです。

コラーゲンの分子量は約30万で、小腸で吸収されたり、皮膚に浸透する分子量はだいたい500程度ですので、コラーゲンを飲んだり、塗ったりしても、人間の体には入っていけません。

仮にコラーゲンが吸収されたとしても、小腸で消化されて、アミノ酸の分解されます。飲んだコラーゲンがそのまま人間のコラーゲンになるわけでは、ないのです。
コラーゲンだけでなく他のタンパク質も同じで、食べた豚や牛などのタンパク質は、一旦アミノ酸と言う部品に分解されてから、人間のタンパク質に生成せれるのです。

ここは大切ですので、もう一度説明しますと、食べた肉や大豆のタンパク質は、アミノ酸に分解されてから、人間のタンパク質に作り変えられるのです。

ですので、別にコラーゲン自体を食べなくとも、アミン酸バランスの良い動物の肉や大豆を食べれば、コラーゲンの材料である、グリシン、アラニン、プロリンは補給されます。

コラーゲンの補給方法


先ほど述べましたように、コラーゲンを食べたり、コラーゲンのサプリメントを飲んでも効果はりません。コラーゲンを補給するには、アミノ酸バランスの良い肉類を食べてください。太るのを気にする方は、脂肪を含まない大豆や納豆などで、補給してください。

そしてコラーゲン生成の時にプロリンから、特殊なアミノ酸のヒドロキシプロリンを作る酵素を助ける、ビタミンCを十分摂取してください。

コラーゲンを摂取すると、コラーゲン生成が促進される?


コラーゲンを摂取すると、コラーゲン生成が促進されると、一部に言われていますが、この話を裏つける治験や研究結果はありません。

またコラーゲンの構成成分のヒドロキシプロリンを飲んだり、塗ったりするとコラーゲンの生成を活性させるとの話がありますが、これも間違っています。
ヒドロキシプロリンは、プロリンが一旦タンパク質に組み込まれてから、タンパク質の中で、酵素とビタミンCの働きのよって生成されるのです。

わかりずらいと思いますので、もう一度説明しますと、ヒドロキシプロリンが体内に単独で存在しても、人間の体はそれを材料として、コラーゲンを作らないのです。タンパク質に組み込まれた、プロリンからしか、ヒドロキシプロリンを作らないのです。

コラーゲン生成を促進するのは、コラーゲン自体やヒドロキシプロリンではなく、ビタミンCでので、みなさん注意してください。

コラーゲンの体内での効果効能


コラーゲンの体内での効果効能は、人の骨の芯になったり、皮膚や軟骨、腱などの成分となったり、細胞と細胞をつなぎ合わせる、接着剤の役割をはたしています。

コラーゲンが不足した時に、起きる症状


関節痛 肌のたるみやしわ 歯周病 壊血病


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コラーゲンの補給方法


良質なタンパク質の肉類や大豆食品と、ビタミンCを摂ることです。

ビタミンCは1日100mg摂れば十分ですが、効果を強く発揮したいのでしたら、1日500mg~1000mgを目安に食後に服用してください。


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