サプリメント事典

-不眠-

不眠症

目次
  • 不眠症の原因
  • 不眠症の対策
  • 不眠症に効果効能があるサプリメント
  • サプリメント以外での予防改善

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関連情報

不眠症の原因

不眠症の原因は夜になると脳に放出され体温を下げて眠りにつかせるホルモン「メラトニン」が、放出されないためです。メラトニンは夜になっても光が目に入ると放出されないからです、ですので睡眠障害になる人は夜間に仕事をする人や不規則な生活をして寝る時間が一定でない人などに多いです。

睡眠症は厳密にいいますと脳のなかの「大脳」だけが寝ていて、それ以外の脳は24時間働いています。

大脳だけが眠りを必要としている理由2つあります。

1、大脳は大量のカロリーを消費する臓器です。このため連続運転すると脳は疲労してしまいうので、それを 防ぐために睡眠をとります。

2、脳の興奮性伝達物質の補給のためです。人はこの興奮性伝達物質により積極に活動しますが、1日使うと 無くなりますので睡眠の間に興奮性伝達物質が生産、補給されるのです。この興奮性伝達物質が不足する と、うつ病になりやすくなります。

不眠症の対策

不眠の対策としてはメラトニンの分泌を増やす事と、眠る前に気分を落ち着かせる事がポイントになります。

不眠症に効果効能があるサプリメント


サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

ギャバ(γ-アミノ酪酸)は脳の興奮を抑制する伝達物質で、心を落ち着かせて眠りに誘います。

バレリアンは「ギャバ」を増やす効果があります。

メラトニンはメラトニンレベルの低くなった人だけに有効です。高齢者の方などはメラトニン不足によって不眠症なる方が多いので、メラトニンの服用は有効です。

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サプリメント以外での予防改善

規則的に睡眠をとるように習慣つけてください、朝起きたら日に当たり夜寝る前は温めのお風呂に入り、リラックスして暗くて静かな部屋で寝るようにしてください。

また夜寝る前にお茶やコーヒーは飲まないように、お茶などに含まれているカフェインは大脳新皮質を興奮させるので目が覚めてしまうからです。

反対に少量のアルコールは大脳新皮質の興奮を抑えて、眠りをさそいます。
その他には、大脳を興奮させるテレビやビデオ、ゲームや刺激の強い書籍の読書などは控えてください。

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不眠のむずむず脚症候群

むずむず脚症候群は1990年ごろから、米国で「レストレス・レッグス症候群(RLS)」という名前で知られるようになりました。「レストレス」は「落ち着きのない」という意味です。

欧米では人口の5~10%の患者がいるとの研究もあります。日本での実態は不明だが、医師の間でもこの病気はまだ十分に認識されておらず、潜在的な患者は多いのではないかと言われてます。

自覚症状による診断基準のほか、睡眠中の筋肉の動きを測る筋電図や脳波検査などで診断します。検査には通常、1泊2日か2泊3日の入院が必要です。

むずむず感が起きるはっきりした理由は不明ですが、別の病気などに伴って起きる場合(2次性)と、特別な原因がない場合(特発性)があります。

2次性では、鉄欠乏性の貧血腎不全で人工透析をしている人、手術で胃を切除した人や、妊娠中の女性にも見られ、貧血なら、鉄分補充などで症状改善を図ります。

さらに見つかりにくいのが特発性の場合で、受診しても「気のせい」ですまされることもあり、睡眠障害の専門外来で、ようやく診断される場合が多いです。

主に特発性の場合の治療に使われるのが、抗てんかん薬のクロナゼパムと、パーキンソン病の治療に使うドーパミン受容体刺激薬です。なぜ効くのか確かな理由は不明ですが、症状を抑える効果があるとされています。

ドーパミン受容体刺激薬は、脳神経に指令を伝えるドーパミンという物質の働きを補う薬で、欧米の治療指針では第一に使う薬とされています。クロナゼパムは、眠気を誘う副作用も症状緩和に役立っています。

薬は、てんかんパーキンソン病の治療に使う量の数分の一で済み、副作用の恐れは少ないですが、増量が必要な場合もあります。どのくらいの期間、飲めばよいか、よくわかっていません。

いずれも、むずむず脚症候群の薬としては承認されていないため、現在は専門医が処方した場合などに特例的に保険が適用されています。ドーパミン受容体刺激薬は、正式な承認に向けた臨床試験が行われる予定です。

正確に診断されずに「不眠症」と言われ、睡眠導入薬や抗うつ薬を使うと、効果がないばかりか、かえって悪化することさえあります。日本睡眠学会は睡眠障害の専門治療施設を認定していますので、専門医を受診してください。

関連医療機関

独協医科大学病院 

関連サイト

日本睡眠学会

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中、のどの上気道がふさがり、呼吸が10秒以上止まる状態(無呼吸)が、1時間に5回以上起きる症状をいいます。患者は全国で推定200万人を超えています。

深い睡眠がとれないため、日中の眠気や疲労につながり、事故も起こしやすいです。肥満によって脂肪で気道が狭くなることが主な原因とされていますが、近年、肥満以外にも高血圧糖尿病などの生活習慣病と密接に関係することが分かってきています。

睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病と併発する場合が増えており、生活習慣病の引き金になることもあります。循環器科や産婦人科などでも、高血圧や流産の原因として、この症候群が見過ごせなくなってきています。

このため日本睡眠学会は、開業医などへの睡眠障害の診療知識の普及に努めるとともに、かかりつけ医からの紹介を受ける睡眠医療専門機関の認定を2003年に始めています。

自宅で簡易検査を受けることもできます。睡眠時に呼吸が止まると、血液中の酸素量が減る。日本メディカル総研が行う宅配方式の検診は、この血中酸素量を測る腕時計型の装置「パルスオキシメーター」を一晩装着し、同社に返送するだけで結果が出ます。

治療の主な方法の一つが、気道がふさがらないよう、加圧した空気を鼻へ送り込む装置「CPAP(シーパップ)」を身につけて眠る治療です。自宅で実施でき、専門医療機関では約3分の2の患者が、この治療を受けています。ただ、CPAP療法が保険適用されるのは、無呼吸が1時間に20回を超す中程度以上の患者に限られています。

それより軽い場合は、気道を広くするため、睡眠時に、あごを前にずらすマウスピースに似た装置を口にはめます。また、鼻づまり(鼻閉)、へんとう肥大によって無呼吸が起きている場合、外科的手術を優先する例もあります。

こうした治療で、深い睡眠がとれるようになり、症状は改善します。これに加え、運動と食事を組み合わせ、根本原因の肥満解消を目指します。

関係医療機関

愛知医科大学病院

関連サイト

日本睡眠学会


耳鳴りの苦痛軽減治療TRT


耳鳴りの原因

「キーン」「ザー」といった雑音が聞こえる耳鳴り、半年以上続く慢性の耳鳴りは、重症だと不眠うつ症状を伴って日常生活に支障をきたします。

耳鳴りは、カタツムリの形をした内耳の器官「蝸牛」(かぎゅう)に加齢などで異常が起き、発生することが多いとされています。完全に消す方法はなく、放置されることが多かったですが、苦痛を軽くする治療「TRT」が試みられています。

苦痛軽減治療TRT

TRTはtinnitus retraining therapyの頭文字で「耳鳴り順応療法」と呼びます。1994年に米国で考案され、ヨーロッパなどで普及して、日本では2002年に導入されました。

「耳鳴りの音自体は変わらないのに、急につらさが増すことがある。発生源は耳ですが、苦痛を悪化させるのは脳内の現象と考えられます」と慶応大病院で難聴・耳鳴外来を担当する済生会宇都宮病院医長の新田清一さんは話します。

私たちは普段エアコンなどの音や雑踏の音は意識しませんが、人ごみで自分の名前を呼ばれると、さほど大きな声でなくても気づきます。「重要」「危険」と思われる音を脳が判断・選択しているのです。

耳鳴りは、疲れなどをきっかけに急に起きることが多いため、「耳が聞こえなくなるのでは」といった心配が、不眠や冷や汗など自律神経系の反応を引き起こします。耳鳴りに気持ちが集中するほど、脳が「危険信号」と過敏に反応する悪循環を生み、苦痛が増すと考えられます。

TRTの治療法は、2つの方法で行われます。

1.耳鳴りのメカニズムを知るカウンセリング
2.別の音を使って耳鳴りに慣れる音響療法


慶応大病院では、耳鳴りの強さや聴力などの検査後、耳鳴りがどうして起きるか、なぜ苦痛に感じるか、といった知識を丁寧に説明します。患者の希望や状況に応じて臨床心理士の面談も行います。「受診者の約8ー9割は軽症。説明を受けて納得し、苦痛が緩和される人が多い」と新田さんは話します。

重症患者には「音響療法」を行います。音を聞き続けることで、耳鳴りも「危険な音ではない」と脳に認識させる目的です。ラジオの音や音楽でも効果はありますが、「TCI」という専用の機器があります。

補聴器に似た形で、ザーといった4種類の音が出ます。自分にあった音を、耳鳴りを完全に消さない強さに調整、一日6-8時間装着します。1-2年は続ける息の長い治療です。保険はきかず、一台63000円(税込み)しますが、同大では「苦痛が軽減した」「やや軽減」と答えた患者さんが、計約8割にのぼっています。

この治療を行う病院はまだ少なく、慶応大では患者の方が2-3か月待ちの状態といいます。耳鼻咽喉科教授の小川郁さんは「耳鳴りをうまく忘れるには、静かな場所やストレスを避けること。TRT療法は、耳鳴りを小さくしたり消したりする治療ではないことを、理解して受けてほしい」と話しています。

関係医療機関

慶応大病院

済生会宇都宮病院

関連サイト

シーメンス社(TRT療法を行う医療機関を紹介)

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