椎間板ヘルニアの経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)
椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板(クッション)が飛び出して、
神経を圧迫する状態です。
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰痛に加えてお尻?脚にかけてのしびれや痛み(坐骨神経痛)が出ることがあります。
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治療の基本方針
多くの椎間板ヘルニアは、
- 薬物療法(痛み止め・神経の痛みを抑える薬など)
- リハビリテーション・物理療法
- 神経ブロック注射
といった保存療法で経過を見るのが基本です。
数か月のうちに症状が自然に軽くなっていくケースも少なくありません。
しかし、痛みやしびれが強くて日常生活が送れない場合や、
排尿障害・重い筋力低下など神経障害が進んでいる場合には、手術が検討されます。
経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)とは
PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)は、 細い針を椎間板の中に刺し、レーザーで内部の髄核を蒸散させて圧力を下げる治療です。
- X線透視などで位置を確認しながら、局所麻酔で椎間板内へ細い針を挿入
- 針の中からレーザーファイバーを通し、少しずつエネルギーを照射
- 椎間板内の圧力を下げることで、飛び出した部分の神経への圧迫を軽減する
皮膚を大きく切らない低侵襲(最小侵襲)治療の一つとして行われてきました。
PLDDの特徴
- 局所麻酔で行われることが多く、体への負担が比較的小さい
- 皮膚の切開が小さく、出血や感染のリスクが低いとされる
- 入院期間が短く、社会復帰が早い場合がある
適応となりやすい例と限界
PLDDが検討されるのは、一般に次のような条件の椎間板ヘルニアです。
- 画像上、髄核が後方に突出しているが、完全に脱出していないタイプ
- 症状は強いが、重度の麻痺や排尿障害などはない
- 保存療法を一定期間行っても改善が乏しい
一方で、
- 椎間板が大きく崩れているケース
- ヘルニアが遊離してしまっているケース
- 脊柱管狭窄症など他の要因が神経を圧迫しているケース
では、PLDDだけでは十分な効果が得られず、顕微鏡手術や内視鏡手術が適していることもあります。
期待される効果とリスク
- 適切な症例では、脚の痛みやしびれの軽減が期待できる
- 一方で、痛みが残る・再発する可能性もある
- ごくまれに、神経障害・感染・出血などの合併症が起こりうる
この記事の位置づけ
このページは、椎間板ヘルニアに対する経皮的レーザー椎間板減圧術(PLDD)の概要と位置づけを整理したものです。
実際にPLDDが向いているかどうかは、
- MRIなどの画像所見
- 症状の種類と程度
- 年齢・生活スタイル・他の病気
によって変わります。
整形外科・脊椎外科の専門医と相談し、保存療法・内視鏡手術・顕微鏡手術など他の選択肢も含めて検討することが大切です。
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