自然気胸の新しい治療法「カバーリング法」
自然気胸とは
自然気胸は、肺の表面にできた小さなふくらみ(ブラ・ブレブ)が破れ、
肺から空気が胸腔内にもれ出すことで、肺がしぼんでしまう病気です。
突然の胸の痛み・息苦しさで発症することが多く、若い痩せ型の男性に多いタイプや、
肺の病気を背景に起こるタイプがあります。
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気胸の基本的な治療
軽い気胸では自然に空気が吸収されるのを待つこともありますが、
多くの場合は、
- 胸に細い管(胸腔ドレーン)を入れて空気を外に逃がす
といった治療が行われます。
再発を繰り返す場合や職業的に再発を避けたい場合には、手術による予防が検討されます。
カバーリング法とは
自然気胸の手術では、従来は
- ブラ・ブレブを切除する(部分切除)
- 肺の表面をこすったり、薬剤を使って癒着(胸膜癒着術)させる
などの方法が行われてきました。
カバーリング法は、
ブラ・ブレブを切除した部分やその周囲を人工膜やシート状の材料で「覆う」ことで、
再び穴が開くのを防ごうとする治療法です。
手術のイメージ
- 胸腔鏡(内視鏡)を使い、小さな切開で胸の中を観察する
- ブラ・ブレブをステープラーなどで切除する
- その部位や周囲を、吸収性のシートやパッチでカバーする
これにより、肺の表面を補強するイメージで再発を抑えることをねらいます。
期待される利点
- 胸腔鏡手術のため、傷が比較的小さく回復が早いとされる
- ブラの周囲も覆うことで、再発率の低下が期待される
- 肺の切除範囲を必要最小限にしつつ、補強を加えられる
注意点
- どの術式が最適かは、ブラの位置・数・肺の状態・年齢などによって異なる
- 使用するシート材料によって、吸収のされ方や組織とのなじみが違う
- 手術後も、完全に再発ゼロになるわけではない
この記事の位置づけ
このページは、自然気胸に対するカバーリング法という手術の考え方を紹介したものです。
実際の治療では、保存療法・従来型の手術・カバーリング法など、
それぞれのメリット・デメリットを胸部外科医・呼吸器内科医とよく相談し、
自分にとって納得のいく治療方針を選ぶことが大切です。
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