強皮症による間質性肺炎の治療にシクロホスファミド点滴
強皮症と間質性肺炎
全身性強皮症(強皮症)は、皮膚だけでなく、肺や心臓、消化管などの内臓にも線維化(硬くなる変化)を起こす膠原病です。
その一つとして間質性肺炎(間質性肺疾患)を合併することがあり、
進行すると息切れや咳が悪化し、日常生活に大きな影響が出ることがあります。
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シクロホスファミドとは
シクロホスファミドは免疫抑制薬・抗がん剤として使われる薬で、
過剰に働いている免疫反応を抑える作用があります。
強皮症に伴う間質性肺炎では、肺の炎症や線維化の進行を抑える目的で、点滴による投与が行われることがあります。
治療の進め方
治療は施設によって異なりますが、おおまかなイメージとしては、
- 一定の間隔(例:4週間ごとなど)で点滴投与を繰り返すパルス療法の形をとることが多い
- 投与期間は、数か月?1年程度をめどに検討される場合がある
- その後、他の免疫抑制薬や抗線維化薬などに切り替えて維持療法を行うケースもある
詳しいスケジュールは、患者さんの状態や他の疾患の有無によって変わります。
期待される効果
- 息切れや咳など自覚症状の改善、あるいは進行の抑制
- 肺機能検査(%FVCなど)でみた肺機能低下の速度を遅らせることが期待される
ただし、すべての方で効果が得られるわけではなく、
効果と副作用のバランスを十分に考えながら治療方針を決めていきます。
副作用と注意点
シクロホスファミドは強力な免疫抑制薬であり、副作用に注意が必要です。
- 白血球減少・感染症(発熱や咳の悪化など)
- 吐き気・脱毛・倦怠感
- 膀胱炎や出血性膀胱炎
- 長期的な使用での不妊や悪性腫瘍リスクの増加などが指摘されている
そのため、治療中は定期的な血液検査・尿検査が必要で、
体調の変化があれば早めに医師へ相談することが重要です。
この記事の位置づけ
このページは、強皮症に伴う間質性肺炎に対するシクロホスファミド点滴治療の概要を説明したものです。
実際の治療では、他の免疫抑制薬や抗線維化薬、リハビリテーション、酸素療法などと組み合わせて、
総合的に病状の進行を抑えることを目指します。
治療選択にあたっては、膠原病専門医・呼吸器内科医と十分に相談し、
効果とリスクを理解した上で方針を決めることが大切です。
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