慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法と酸素療法
COPDとは
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、主に長年の喫煙などが原因で気道や肺胞に障害が起こり、
空気の出し入れが悪くなる病気です。
「慢性気管支炎」と「肺気腫」が含まれ、せき・たん・息切れなどがゆっくり進行していきます。
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治療の基本と目標
COPD治療の目的は、
- 息切れやせきなどの症状を軽くする
- 運動能力と日常生活の質を保つ
- 増悪(急な悪化)を減らし、入院や合併症を予防する
ことです。最も大切なのは禁煙で、それを土台として薬物療法や酸素療法、リハビリが行われます。
薬物療法
気管支拡張薬(吸入薬が中心)
COPDの薬物療法の柱は吸入による気管支拡張薬です。
- LAMA(長時間作用型抗コリン薬):気道の筋肉をゆるめて、空気の通りを良くする
- LABA(長時間作用型β2刺激薬):気道を広げ、息切れを軽くする
- LAMAとLABAを組み合わせた配合吸入薬もよく用いられる
症状の程度や増悪の頻度によって、1剤から開始し、必要に応じて2剤・3剤へと増やしていきます。
吸入ステロイド薬(ICS)
喘息の要素が強い場合や、増悪を繰り返す方では、
LAMA・LABAに吸入ステロイド(ICS)を加えた3剤配合薬が選ばれることもあります。
ただし、感染症(肺炎など)のリスクもあるため、医師が全体のバランスを見て判断します。
その他の薬
- 去痰薬:たんを出しやすくする
- テオフィリン製剤など:一部の症例で補助的に使用されることがある
- 増悪時の抗菌薬・経口ステロイドなど:急な悪化のときに短期間使用
酸素療法(在宅酸素療法)
病気が進行して安静時でも血液中の酸素が低くなると、
酸素ボンベや濃縮器を使った在宅酸素療法が必要になることがあります。
- 自宅に酸素濃縮器を設置し、鼻カニューラで酸素を吸入する
- 外出用に小型ボンベや携帯用酸素濃縮器を使うこともある
- 十分な酸素を保つことで、心臓負担の軽減・息切れの改善が期待される
呼吸リハビリテーション
薬と酸素だけでなく、呼吸法・運動療法・栄養指導などを組み合わせた
呼吸リハビリテーションも重要です。
- 口すぼめ呼吸などの楽に息をするコツを身につける
- 適切な運動で、体力と筋力を保つ
- やせすぎ・太りすぎを防ぐ食事管理
この記事の位置づけ
このページは、COPDに対する薬物療法と酸素療法の基本的な考え方をまとめたものです。
実際の治療内容は、病気の重症度や合併症、生活スタイルによって変わります。
息切れや長引くせき・たんが気になるときは、早めに呼吸器専門医などに相談し、
自分に合った治療と禁煙対策を進めることが大切です。
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