サプリメント事典

-セサミン-

セサミン

セサミンの効果効能


セサミンはポリフェノール(ファイトケミカル)の一種で、ごま特有の成分です。セサミンの仲間には、同じごまの成分で、強い抗酸化力を持ったセサミノールがあります。

セサミンの注目される効果は、肝臓への影響で、特にアルコールの分解の促進です。セサミンはLDL(悪玉)コレステロールを減らす作用や血圧上昇を抑える効果があります。またセサミンには、抗酸化作用があり脂質の酸化を防ぎ、免疫力を高めてくれます。


スポンサードリンク


セサミンの肝臓への効果

セサミンは他の抗酸化物質と比べて、血液に溶けにくいため肝臓まで届き、お酒を飲んだ時にできる有害物質アセトアルデヒドの分解を促進します。

この効果はラットや人に対して実験されていて、その結果は血中のアルコール濃度のピークが低くいうえに、減少がスムーズでした。つまりセサミンを摂取すると、血液中からのアルコールの消失が早く、酔いも軽くてすむということです。

セサミンのコレステロールへの効果

コレステロールは細胞膜などの成分で、生体には必要なものです。食品から摂取されるコレステロールは全体の20%で、残り80%は肝臓で合成されます。しかし悪玉(LDL)コレステロールが増えて、活性酸素で酸化されると、動脈硬化の原因になります。

セサミンには悪玉(LDL)コレステロールの上昇を抑え、善玉(HDL)コレステロールを増やす効果があります。この効果は腸でのコレステロールの吸収抑制と、肝臓でのコレステロールの合成阻害によるものです。

セサミンのコレステロール値の降下作用は、高コレステロール血症患者による実験で確認されています。

セサミンの高血圧への効果

セサミンには、血圧を下げる効果があります。以前はラットによる実験のみの効果確認でしたが、2005年にNTT西日本病院で、人に対する治験(臨床試験)が行われました。

治験対象者は血圧の高めのひとで、平均最高血圧が137.3mmHg平均最低血圧が87.3mmHgでした。高血圧疾患の方や、血圧に関係する薬品やサプリメントを摂取している方は除外せれています。セサミンの摂取量は1日60mgで、4週間断続して行われました。

その結果セサミンには、血圧を降下させる作用があることが確認され、脳卒中の死亡率は約10%の低下が期待できるとのことです。

セサミンの抗酸化効果

体内で常に作られる活性酸素は、がんなどの生活習慣病や老化の原因とされています。このため体内には酸化酸素を消去する、抗酸化物質が存在します。しかし年齢とともに抗酸化物質は減少しますので、食物からの補給を多くする必要があります。

セサミンは試験管内では抗酸化効果を示しませんが、体内に摂取されると、肝臓で代謝せれて抗酸化物質に活性されます。特に肝臓では多くの酸素が消費され、多量の活性酸素が発生するため、セサミンは肝臓で顕著な抗酸化作用を示しています。

セサミンはこのように、肝臓を活性酸素やアルコールなどから保護します。肝臓は解毒作用がある重要な臓器ですので、肝臓の保護は免疫力の強化にもつながります。

セサミンのビタミンEとDHAとの併用効果

ビタミンEはセサミンと一緒に服用しますと、その利用率を向上させ、更に強化された抗酸化効果や生体防御能を発揮すると考えられます。

セサミンとDHAを併用すると、DHAの単独使用に比べて、血漿中の過酸化脂質濃度がより低下します。過酸化脂質は、動脈硬化などの原因になります。

このようにセサミンとビタミンEやDHAを併用しますと、相乗的に効果が高まります。

改善が期待できる症状

がん 動脈硬化 美肌 高血圧 肝機能障害

セサミンを含む食品

ごま 

スポンサードリンク


セサミンの飲み方

1日約10mgを目安に食後服用して下さい。ビタミンEやDHAと一緒に摂ると効果的です。

NTT西日本病院で行われた治験では、血圧が高めの方に1日60mgを4週間、服用してもらって効果が現れたそうです。


スポンサードリンク


↑ ページトップ