マイタケ
マイタケの効果効能
マイタケはサルノコシカケ科のキノコで、人工栽培ができます。マイタケは抗がん作用があるβーグルカンを、豊富に含んでいます。さらにマイタケのβーグルカンを精製する過程でできるMD-フラクションには、リンパ球やナチュラルキラー細胞を増やして免疫力を高める作用があります。またマイタケはX-フラクションという独自の成分を含んでいて、糖尿病の予防やコレステロールを減少させる効果があります。
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「MD-フラクション」のがんへの効果
マイタケの抽出成分「MD-フラクション」には、強力ながん抑制効果があることが知られていて、アメリカの医療現場では、がん治療に代替薬として広く使用されています。使用方法は主に抗がん剤との併用で、「抗がん剤の副作用を減少させるサプリメント」と認識されているようです。また、免疫力向上に優れていて、がん再発防止に効果が高いことが広く知られています。
日本の医療現場では、サプリメントを治療に使うことは一般的ではありません。しかし、アメリカでは医療現場では、治療に使われています。
マイタケの「MD-フラクション」は、多くのキノコに含まれるβ-グルカンという成分の一種で、β-グルカンが糖とタンパク質が結びついて、できた物質です。シイタケから抽出された「レンチナン」という成分や、カワラタケの成分「クレスチン」は抗がん剤ですが、いずれもβ-グルカンです。しかし、マイタケはそれよりも高い抗がん作用が確認されています。
マイタケと他のキノコとでは、β-グルカンの化学構造が異なっていて、その違いが他のキノコよりも抗がん作用が高い理由と考えられています。
「MD-フラクション」の発見
「MD-フラクション」の存在を発表したのは、神戸薬科大学微生物研究室の難波宏彰教授です。難波教授は、食用きのこ36種類をがんが移植されたマウスに使って調べ、マイタケが最も強い抗がん作用を持つことを確認しました。難波教授の研究は、1995年にアメリカがん代替治療学会の学会賞を受賞しています。
高い抗がん作用があると報告されているのは、乳がん、肺がん、肝臓がんなどや、がん細胞の増殖が比較的遅い子宮がん、卵巣がんなどです。
「MD-フラクション」のがんに対するメカニズム
疲労やストレスで発生した活性酸素が、正常な細胞のDNAを傷つけてがん細胞が生まれます。そんなとき活躍するのが、免疫細胞です。体内にがん細胞ができると、まずマクロファージが、がん細胞を退治します。
マクロファージはがん細胞を食べて、その情報を分析します。しかし相手の数が多すぎると、マクロファージはヘルパーT細胞にがん細胞の情報を伝達します。ヘルパーT細胞は、情報をキラーT細胞やナチュラルキラー細胞に報告します。キラーT細胞とナチュラルキラー細胞は、強い攻撃力によって、がん細胞を破壊します。これが、免疫のメカニズムです。
しかし、免疫は加齢によって、衰えます。このような場合MD-フラクションを摂取しますと、MD-フラクションは免疫細胞を強く刺激します。刺激を受けてパワーを回復した免疫細胞は、またがん細胞を破壊できるようになるのです。MD-フラクションには、人間の免疫力を向上させる力があるのです。
免疫力が向上するので、風邪やインフルエンザなどにも有効です。
「X-フラクション」の効果
難波教授は、マイタケに免疫以外に意外なパワーがあることを発見しました。高脂血症になったマウスにマイタケを与えると、血清が全く濁らず、反対にトータルコレステロールが減っていくのです。人間も、マイタケを毎日摂り続けるとコレステロール値が下がり、特に悪玉コレステロールが低下します。この働きはマイタケに含まれている成分、「X-フラクション」によるものです。
「X-フラクション」は「MD-フラクション」によく似た成分ですが、構造が多少違うため、人の身体に対する効果も違ってくるのです。 難波教授は、マイタケの水溶液に豚肉の脂身を入れておくと脂身がドロドロに溶けることから、マイタケには脂肪分解酵素の働きがあることを発見しました。
「X-フラクション」はコレステロール合成を抑制し、コレステロールの排泄を促進し、糖尿病の予防・改善の働きをするのです。
さらにマイタケには豊富な不溶性食物繊維が含まれていて、便秘解消にも効果的な食材です。
改善が期待できる症状
動脈硬化 がん 糖尿病 高血圧マイタケの有効成分
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マイタケの飲み方
サプリメント粉末でしたら1日5~6gを目安に、またマイタケのままでしたら毎日30~50gを食べてください。「MD-フラクション」「X-フラクション」は水溶性ですので、水洗いすると、大切な成分を流出してしまいます。お店に出回っているマイタケはほとんどが無菌栽培なので、基本的に洗う必要はありません。
マイタケを湯がくと黒い汁がでますが、その中に「MD-フラクション」「X-フラクション」は溶け出しています。天然のマイタケは雨で成分が流れ出てしまっているので、栄養成分は栽培ものの方が上です。
「MD-フラクション」「X-フラクション」は糖とタンパク質でできているので、炭化させてしまったら効果はなくなります。温度の目安は130℃、それを超える可能性のある炒め物は、素早い加熱を心掛けてください。
2つのフラクションは油には溶けません。天ぷらの場合は、衣が温度の上昇と成分の流出を防いでくれますが、できるだけ素早く揚げてください。
煮る料理に関しては、成分の流出に気をつけてください。鍋物は汁に成分が溶け出していますので、鍋の残りは雑炊にすると、残らず成分を摂取できます。
「MD-フラクション」は副作用の心配はありません。ただし、効果には個人差がありますので、病気治療は必ず専門家にご相談してください。
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