サプリメント事典

-アーティチョーク-

アーティチョーク

アーティチョークの効果効能

アーティチョークはキク科植物で、和名はチョウセンアザミです。アーティチョークはメディカルハーブとしての歴史は古く、ギリシャ・ローマ時代から肝機能の促進や利胆(胆汁分泌の促進の目的で用いられてきました。今日では科学的にもその効果が実証されています。またメディカルハーブとは健康増進、病気の予防や治療などの機能を有するハーブのことです。

作用の中心となる成分はカフェ酸誘導体のシナリンや苦味のあるセスキテルペンラクトン類のシナロピクリンとされています。

アーティチョークは胃腸の保護の面からも好ましいといえるでしょう。健胃剤にはシナモンような芳香性健胃剤と、アーティチョークのような苦味性健胃剤があります。苦味性健胃剤の特徴は消化器の働きを向上させるだけではなく神経的な強壮効果も期待できる点にあります。

したがって夏バテなどによる食欲不振に加えて神経性の食欲不振にも効果があります。アーティチョークは作用が緩やかなこともあり、小児にも消化器系強壮薬として用いられることが、あリます。


スポンサードリンク


シナリンの脂肪代謝効果

その成分中の苦味成分シナリンには、肝機能の促進や胆汁の分泌を促進し、血液中の脂肪代謝を活性化することによって血液中のコレステロール値を正常に戻す効果があるとされています。

また軽い利尿作用があるほか、胃のもたれや膨満感を解消し、上腹部の痙攣症状の緩和にも効果のあることが臨床試験において確認されています。

シナロピクリンの美白効果

最近、肌が強い紫外線を受けたとき皮膚細胞では,NF-κB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)と呼ばれる生化学物質が活性化し、肌を黒くする色素メラニンを供給するメラノサイトを増殖させたり、肌に炎症を起こすことが明らかになっています。その結果、肌の色素沈着や角化異常、皮膚の肥厚、肌弾力の低下などをもたらすとされています。

NF-κBは、1986年に米医学研究者でノーベル医学賞受賞者のボルティモア氏とセン氏の研究グループによって発見されました。以来、NF-κBが体内のさまざまな生理機能に深くかかわる生化学物質であり、リウマチ、消化器潰瘍などの炎症性疾患の発症、がん細胞やエイズウイルス(HIV)の増殖にも関与することが明らかになっています。

シナロピクリンが、このNF-κBの過剰な働きを抑制することで美白効果をもたらすとともに、肌の微炎症が起こる光老化(紫外線による肌のダメージ)などを同時に改善することが確認されています。

アーティチョークの有効成分

シナリン シナロピクリン

アーティチョークで改善が期待される症状

肝機能障害 動脈硬化 食欲不振

アーティチョークの飲み方


スポンサードリンク


アーティチョークをハーブティーとして飲む場合、ティースプーン山盛り1杯(約2g)に熱湯150mlを注ぎ、フタをして5~10分間抽出したものを1日3回服用してください。

アーティチョークやキク科植物に対してアレルギーのある人使用しないでください。胆道閉鎖、胆石患者はお医者さんと相談してから服用してください。


スポンサードリンク


↑ ページトップ