不眠・睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、
眠っている間に呼吸が何度も止まったり弱くなったりする病気です。
いびきをかいている途中で呼吸が止まる → 再び大きないびきで呼吸が再開というパターンを繰り返します。
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主な症状
- 家族に大きないびきや「寝ているときに呼吸が止まっている」と指摘される
- 夜中に何度も目が覚める、熟睡感がない
- 朝起きたときの頭痛・だるさ
- 日中の強い眠気、集中力低下、居眠り運転の危険
これらが続くと、生活の質が低下するだけでなく、
高血圧・脳卒中・心筋梗塞・不整脈などのリスクも高まるとされています。
原因とタイプ
もっとも多いのは閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と呼ばれるタイプです。
- 肥満・首まわりの脂肪・扁桃腺肥大・顎が小さい骨格などが原因で、
寝ている間に気道(空気の通り道)が狭くなり、ふさがりやすくなる - お酒・睡眠薬・仰向け寝などが、気道の閉塞を悪化させることもある
診断
睡眠時無呼吸が疑われるときは、睡眠検査を行います。
- 簡易検査:自宅で装置を装着し、いびき・酸素濃度・呼吸の状態などを測定
- 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG):専門施設で一晩入院し、
脳波・心電図・呼吸・筋電図などを同時に測定する詳しい検査
これらの結果から、1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数(AHI)を指標に重症度を評価します。
治療法
生活習慣の改善
- 体重を減らして首まわり・腹部の脂肪を減らす
- お酒は寝る3時間前までに控える
- できるだけ横向きで寝る(仰向けで悪化するタイプの場合)
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
中等症以上では、CPAP(シーパップ)療法が標準的な治療になります。
- 鼻にマスクをつけ、一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、睡眠中も気道を開いた状態に保つ
- 無呼吸がほとんど起こらなくなり、日中の眠気・熟睡感が改善することが多い
口腔内装置・手術
- 軽症?中等症では、下あごを前に出すマウスピース型の装置が用いられることもある
- 扁桃腺肥大や鼻の構造の問題が大きい場合は、耳鼻咽喉科での手術が検討されることもある
この記事の位置づけ
このページは、不眠や日中の眠気の原因となる睡眠時無呼吸症候群(SAS)の概要と治療法を整理したものです。
「いびきは体質」と思い込んで放置せず、気になる症状がある場合は
内科・呼吸器内科・耳鼻咽喉科・睡眠外来などで相談し、必要に応じて検査を受けることが大切です。
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関係医療機関
愛知医大病院
関連サイト
日本睡眠学会
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