ギャバ(GABA/γ-アミノ酪酸)
ギャバとは
ギャバ(GABA:Gamma-Amino Butyric Acid/γ-アミノ酪酸)は、 脳や神経に多く存在する抑制性の神経伝達物質の一つです。 「興奮をしずめる」「リラックスさせる」方向に働くとされ、 サプリメントやギャバ入り食品として販売されています。
食品では、発芽玄米やトマト、ジャガイモ、味噌など、 発酵食品や植物性食品に少量含まれます。
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体の中での主な働き
- 中枢神経系で興奮をしずめ、リラックスや睡眠に関わる
- 血圧を下げる方向に働く可能性
- ストレス反応の調整に関わる可能性
これらの作用から、「ストレス緩和」「睡眠サポート」「血圧サポート」などを目的とした機能性表示食品も販売されています。
ギャバと血糖・糖尿病リスクの関係
近年、ギャバのサプリメントや強化食品が、 血糖値や糖尿病リスクにどのように影響するかについての研究も行われています。
- 糖尿病予備群や、将来糖尿病になりやすい人を対象とした試験では、
一定期間ギャバを摂取したグループで、空腹時血糖がわずかに低下したとする報告があります。 - 一方で、血糖そのものはあまり変わらず、糖化アルブミンなどの指標だけが改善したとする研究もあり、
メカニズムや実際の効果の大きさについては、まだはっきりしていません。 - ギャバはストレスや睡眠の質に関わるため、
結果として生活習慣が整い、血糖コントロールに良い影響を与える可能性もあります。
総合的には、ギャバの摂取が血糖や糖代謝に良い影響を与える可能性はありますが、 効果は穏やかで、個人差が大きいと考えられます。
試してみる前に知っておきたいポイント
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あくまで「リラックス・睡眠・血圧サポート」が主目的
現時点では、「血糖値を下げる薬」や「糖尿病治療の中心」として使えるほどのエビデンスはありません。 -
血圧が低めの人は注意
ギャバには血圧を下げる方向の作用が報告されており、もともと血圧が低い人は注意が必要です。 -
眠気やだるさに注意
リラックス作用が強く出ると、日中の眠気や集中力低下につながる場合があります。 自動車運転など危険を伴う作業前の摂取は控えたほうがよいでしょう。
一般的な摂取量の目安
機能性表示食品などでは、1日あたり10?100mg程度のギャバが摂取量の目安として用いられることが多いです。 サプリメントでは、100?300mg/日程度を目安とした製品もあります。
高用量の安全性や長期使用の影響については、まだ十分に分かっていない部分もあるため、 まずは低?中用量で様子を見ることが大切です。
主な副作用
- 眠気、だるさ、集中力低下
- 頭痛、めまい
- 胃の不快感、軽い下痢などの消化器症状
持病や服用中の薬によっては、思わぬ影響が出る可能性もあります。 体調に異変を感じた場合は、使用を中止して医師に相談してください。
飲むときのポイント
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目的を「リラックス・睡眠サポート」として考える
ギャバだけで血糖値を大きく下げようとするのではなく、ストレスや睡眠の質を整えることで、間接的に生活習慣の改善につなげるイメージが現実的です。
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日中に強い眠気が出ないか注意する
最初は夜に少量から試し、日中に仕事や運転に差し支えないか確認しましょう。
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糖尿病薬・降圧薬を使っている人は主治医に相談
血圧や血糖が下がりすぎないよう、服用中の薬とのバランスを主治医と一緒に確認してください。
この記事の位置づけについて
このページは、糖尿病やその予備群、ストレスや睡眠に悩む方に向けて、 ギャバ(GABA/γ-アミノ酪酸)に関する研究や公的情報をもとに、 中立的な情報をまとめたものです。
- 特定の商品・治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの使用判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ギャバサプリメントの血圧・血糖・ストレス指標への影響を調べた臨床試験
- 機能性表示食品としてのGABAに関する評価資料
- 国立健康・栄養研究所「『健康食品』の安全性・有効性情報」
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