頻尿・間質性膀胱炎(かんしつせいぼうこうえん)の膀胱水圧拡張術
間質性膀胱炎とは
間質性膀胱炎(間質性膀胱痛症候群)は、尿検査では細菌感染が見つからないのに、
- 頻尿(何度もトイレに行きたくなる)
- 膀胱や下腹部の痛み・不快感
- 尿がたまると痛みが増し、排尿するとやや楽になる
といった症状が続く病気です。
原因は完全には分かっておらず、膀胱の粘膜の障害や神経の過敏などが関係すると考えられています。
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膀胱水圧拡張術とは
膀胱水圧拡張術は、麻酔下で膀胱鏡を使い、膀胱に水を注入して一時的に強く膨らませる治療です。
同時に検査としての役割もあり、
- 膀胱の容量(どのくらいたまると限界か)
- 粘膜に出血点や潰瘍(ハンナ病変)がないか
などを観察し、診断の助けにもなります。
手術のおおまかな流れ
- 全身または腰椎麻酔を行い、痛みのない状態にする
- 膀胱鏡を尿道から挿入し、膀胱内を観察する
- 生理食塩水などを注入し、膀胱を一定の圧まで膨らませて数分間保つ
- その後、水を抜き、粘膜の出血・潰瘍の有無などを確認する
期待される効果
- 膀胱を拡張することで、一時的に痛みや頻尿が軽くなることがある
- 粘膜の微小な出血や変化が起こることで、症状がしばらく改善するケースがある
- 膀胱の容量や粘膜の状態が分かり、その後の治療方針を立てやすくなる
効果の持続期間には個人差があり、数週間?数か月ほど改善が続く場合もあれば、
残念ながらあまり変化がみられない方もいます。
起こりうる合併症・注意点
- 術後一時的な血尿・排尿時の痛み・頻尿の増悪
- 尿路感染症(発熱・排尿時痛の悪化など)
- ごくまれに膀胱損傷などの合併症
通常は数日?1週間程度で落ち着くことが多いですが、
発熱・強い痛み・血尿が続く場合は早めに受診する必要があります。
ほかの治療との組み合わせ
間質性膀胱炎は一つの治療で完全に治る病気ではなく、症状を和らげながら付き合う側面があります。
膀胱水圧拡張術のほかに、
- 膀胱内注入療法(ヘパリン・ヒアルロン酸など)
- 内服薬治療(鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬など)
- 骨盤底筋リハビリテーション・生活指導
などが組み合わされることがあります。
この記事の位置づけ
このページは、間質性膀胱炎に対する膀胱水圧拡張術の概要を紹介したものです。
実際にこの治療が適しているかどうかは、症状の程度・他の病気の有無・これまでの治療歴などによって変わります。
主治医とよく相談し、自分の症状や生活に合った治療法を選ぶことが大切です。
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