手術用ロボット「ダビンチ」による前立腺がん治療
ロボット支援前立腺全摘術とは
手術用ロボット「ダビンチ」を用いた前立腺がん手術は、
ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術(RARP)と呼ばれます。
医師がロボットに「任せる」のではなく、術者が操作台でロボットアームを精密に動かす手術です。
拡大された3D映像と繊細な操作性により、神経や血管を温存しながら前立腺を切除しやすいのが特徴です。
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開腹手術・従来の腹腔鏡手術との違い
- 小さな傷で手術ができる(数か所の小切開)
- 拡大された高解像度3D画像で、神経や血管を確認しやすい
- ロボットアームが人の手より自由度が高く、細かい縫合がしやすい
これにより、
- 出血量が少ない
- 入院期間が短い
- 日常生活への復帰が早い
といったメリットが、多くの研究で示されています。
がんの制御と機能温存
ロボット支援手術は、がん制御(再発予防)と、尿失禁・性機能への影響のバランスが重要です。
- がんが前立腺内にとどまる症例では、開腹手術と同等のがん制御が期待できる
- 尿失禁に関しては、術後数か月?1年で多くの患者さんが改善してくる
- 性機能(勃起機能)は、年齢やもともとの状態にも左右されるが、
神経温存手技により、一定の機能温存が期待できるとする報告が多い
ただし、がんの広がり方や年齢・合併症によって個人差が大きく、
「必ず機能を温存できる」というわけではありません。
ロボット手術にも限界がある
- 高度に進行したがんでは、開腹手術や放射線治療を選ぶ方が適切なこともある
- ロボットを導入していても、術者の経験・チーム力によって結果が変わる
- 施設によっては、保険適用であっても自己負担が高額になることがある
この記事の位置づけ
このページは、手術用ロボット「ダビンチ」による前立腺がん手術の特徴とメリット・注意点をまとめたものです。
前立腺がんの治療には、
- 手術(ロボット支援/腹腔鏡/開腹)
- 放射線治療
- ホルモン療法
- 経過観察(監視療法)
など様々な選択肢があります。
年齢・がんの進行度・生活スタイルをふまえ、泌尿器科医とよく相談して、自分に合った治療を選ぶことが大切です。
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