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-子宮がんの広汎(こうはん)子宮頸部摘出術-

子宮がんの広汎子宮頸部摘出術(広汎子宮頸部切除術)

妊よう性温存をめざす手術

広汎子宮頸部摘出術(広汎子宮頸部切除術/ラジカル・トラケレクトミー)は、 子宮そのものは残しつつ、子宮頸部とその周囲の組織を広めに切除する手術です。

早期の子宮頸がんで、妊娠・出産を強く希望する若年の女性を対象に、 従来の広汎子宮全摘出術(子宮を全部取る手術)に代わる選択肢として行われます。


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対象となる子宮頸がんの条件

施設により細かな基準は異なりますが、一般的には次のような条件が重視されます。

  • 病期:ステージIA2?IB1の早期子宮頸がん
  • 腫瘍の大きさ:おおむね2cm以下が望ましい
  • リンパ節転移がないこと
  • リンパ管・血管への強い浸潤がない、または限られていること
  • 患者さん自身が妊娠・出産を希望していること

手術の方法

手術のアプローチには、

  • 経膣的(ラジカル・バギナル・トラケレクトミー)
  • 開腹(おなかを開ける)
  • 腹腔鏡・ロボット支援手術

などがあり、腫瘍の条件や施設の経験によって選択されます。

共通するポイントは、

  • 子宮頸部とその周囲の支持組織(傍子宮組織)を広く切除
  • 骨盤内リンパ節の郭清(がくせい:リンパ節切除)を行う
  • 残った子宮と膣を縫い合わせ、「子宮口」の代わりを作る

という点で、がんの根治性を保ちながら、妊よう性を残すことを狙った手術です。

治療成績と妊娠の可能性

適切に選ばれた早期症例では、

  • 広汎子宮全摘出術と同程度の再発率・生存率
  • 妊娠を希望した女性のうち約40?50%前後が妊娠に至ったとする報告

などがあり、妊よう性温存手術として一定の成果が示されています。

妊娠・出産に関する注意点

  • 子宮頸部が短くなるため、早産や流産のリスクがやや高くなる
  • 多くの場合、妊娠後は帝王切開による出産が推奨される
  • 妊娠前・妊娠中ともに、ハイリスク妊娠として産科・婦人科での慎重な管理が必要

この記事の位置づけ

このページは、早期子宮頸がんに対する広汎子宮頸部摘出術(広汎子宮頸部切除術)の概要を紹介したものです。
実際にこの手術を受けるかどうかは、

  • がんの進行度・組織型・遺残の有無
  • 妊娠・出産に対する希望や年齢
  • 放射線治療や化学療法も含めた全体の治療計画

などを総合的に考えて、婦人科腫瘍専門医と十分に話し合ったうえで決めてください。


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関係医療機関

慶応大学病院


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