サプリメント事典

-フェンタニル・パッチによるがん疾痛(とうつう)治療法-

フェンタニル・パッチによるがん疾痛(とうつう)治療法

フェンタニル・パッチとは

フェンタニル・パッチは、強い痛みをやわらげる医療用麻薬(オピオイド)の一種です。
皮膚に貼ることで、フェンタニルが一定の速度で少しずつ体内に吸収され、24?72時間程度痛みをコントロールします。

世界的ながん疼痛のガイドラインでは、中等度?高度の持続するがん痛に対する第一選択薬の一つとして位置づけられています。


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どのような人に使われる薬か

フェンタニル・パッチは、

  • すでにモルヒネなどのオピオイドを使っていて、ある程度の量に慣れている人
  • 飲み薬が飲みにくい・飲めない人(吐き気・嚥下障害など)
  • 一日中続くがんの痛みがあり、一定した鎮痛が必要な人

に使われることが多い薬です。 オピオイド未使用の方(オピオイド・ナイーブ)から、いきなりフェンタニル・パッチを始めるのは原則として推奨されません。

使い方の基本

  • 医師が内服モルヒネなどの使用量をもとにフェンタニル量を換算し、パッチの用量を決めます。
  • 背中・胸・上腕など毛の少ない平らな皮膚に貼り、約72時間ごとに新しいパッチに貼り替えます。
  • 貼り替え後、薬の血中濃度が安定するまで数時間?半日程度かかるため、その間は医師の指示で頓服の鎮痛薬を併用することがあります。

貼る位置は、毎回少しずつ場所を変えて、皮膚トラブルを防ぐことが大切です。

期待できる効果

  • 一日中続く持続的な痛みを安定して抑える
  • 飲み薬に比べて、1日何回も内服する負担が少ない
  • 胃腸障害が強い人でも、貼るだけで使える

多くの研究で、がん疼痛に対して長期的にも有効かつ安全に使用できることが報告されています。

主な副作用と注意点

  • 眠気・便秘・吐き気・めまいなど、オピオイドに共通する副作用
  • 用量が多すぎると呼吸が浅く・遅くなる(呼吸抑制)危険がある
  • 入浴や高熱などで体温が上がると吸収量が増えることがあるため、注意が必要
  • パッチを切ったり、温めたり、貼り直したりしてはいけない

強い眠気・息苦しさ・意識がもうろうとするといった症状が出た場合は、すぐに医療機関に相談する必要があります。

この記事の位置づけ

このページは、フェンタニル・パッチによるがん疼痛治療の基本的な考え方と注意点をまとめたものです。
実際の用量調整や他の鎮痛薬との組み合わせは、痛みの程度や体の状態によって大きく異なりますので、
必ず担当医・緩和ケアチームと相談しながら、安全に使用することが大切です。

関係医療機関

ホームケアクリニック川越

癌研有明病院


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