セレンとがん・健康
セレンとは
セレンは、体内で抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼなど)の一部として働く必須ミネラルです。 細胞を酸化ストレスから守る役割があり、甲状腺ホルモンの代謝や免疫機能にも関わっています。
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がんとの関係について
昔から「セレンが多い地域ではがんが少ないのでは?」という観察結果があり、 セレンとがんの関係を調べた多くの研究・臨床試験が行われました。
- 血中セレンが非常に低い人では、補給によって一部のがんリスクが下がった可能性を示す研究がある
- 一方で、十分なセレン摂取がある人に追加でサプリを飲ませても、がん予防効果ははっきりしないという試験が多い
- むしろ、セレンを多くとり過ぎると、糖尿病リスクの増加など害が出た可能性を示す報告もある
現在では、セレンサプリを「がん予防目的で積極的にとるべき」とは考えられておらず、 不足しない程度に食事からとることが大切という位置づけになっています。
摂取量の目安
- 成人の推奨量:おおよそ 1日 25?30?g 前後(日本人の食事摂取基準)
- 耐容上限量:おおよそ 1日 200?300?g 前後 が目安とされることが多い
魚介類、肉、卵、穀類などに含まれており、普通の食事をしていれば不足はまれとされています。
主な副作用・注意点
セレンをとり過ぎると、次のようなセレン中毒が問題になることがあります。
- 爪や髪の異常(抜けやすくなる、変形するなど)
- 胃腸症状(吐き気、下痢など)
- 金属様の口の味、口臭
- 神経症状(しびれ感など)
高用量のセレンサプリを長期間飲むことはおすすめできません。
とり入れるときのポイント
- まずは食事から必要量を確保する
魚、肉、卵、穀物などのバランスの良い食事で、多くの人は必要量を満たすことができます。 - サプリでの高用量摂取には注意
「がん予防のために」と自己判断で高用量を長期間飲むと、かえって健康リスクが高まる可能性があります。 - 腎臓病などがある場合は、医師・薬剤師に相談
この記事の位置づけ
このページは、セレンとがん・健康との関係についての研究を背景に、注意点を整理したものです。 サプリメントでがんを予防・治療できるとすすめるものではありません。 診断や治療、サプリ利用については必ず主治医・薬剤師に相談してください。
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