セントジョンズワートと気分の健康
セントジョンズワートとは
セントジョンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、ヨーロッパを原産とするハーブで、 昔から気分の落ち込みや不安に対して使われてきました。
主な有効成分として、ヒペリシン、ヒペルフォリンなどが知られており、 脳内のセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンなどの再取り込みを弱く抑える 作用があると考えられています。
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うつ病との関係について
軽度?中等度のうつ病に対して、セントジョンズワートを用いた研究が多数行われています。
- 軽度?中等度のうつ状態では、プラセボよりも有効であったという試験が多い
- 一部の試験では、従来の抗うつ薬と同程度の効果と、やや少ない副作用が報告された
- 重症のうつ病に対しては、効果がはっきりしないとする研究もある
ただし、日本ではうつ病の標準治療として承認されている薬ではなく、 また、非常に多くの薬との相互作用(飲み合わせによる影響)が問題になるため、 自己判断での使用はとても注意が必要です。
重大な注意点(ここが最重要)
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多くの薬の効き方を弱めてしまう
セントジョンズワートは、肝臓の薬物代謝酵素や腸での薬の輸送タンパク質を強く誘導し、 次のような薬の効果を弱めてしまうことがあります。- 経口避妊薬(妊娠を防ぐ薬)
- 抗HIV薬、免疫抑制薬
- 抗てんかん薬、血液をサラサラにする薬 など多数
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抗うつ薬との併用は、セロトニン症候群の危険
SSRI、SNRI、MAO阻害薬など、他の抗うつ薬と一緒に飲むと、 セロトニンが過剰になるセロトニン症候群のリスクがあります。 -
光線過敏症
日光に対する皮膚の敏感さが増し、日焼け・皮膚炎を起こしやすくなることがあります。
とり入れるときのポイント
- うつ病の治療としての使用は、基本的に医師の管理が必要
- すでに何らかの薬を飲んでいる人は、自己判断で使わない
特に、抗うつ薬・安定剤・てんかん薬・免疫抑制薬・経口避妊薬などとの併用は要注意です。 - 日光に長時間あたる場合は、皮膚の状態にも注意
この記事の位置づけ
このページは、セントジョンズワートの特徴や、うつ病との関係についての研究を整理したものであり、
自己判断での治療をすすめるものではありません。
気分の落ち込み・うつ状態・不安などでお悩みの場合は、早めに医師(精神科・心療内科など)に相談してください。
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