オリゴ糖と肥満
オリゴ糖とは
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖、ガラクトースなどの糖が数個つながった「少糖類」です。 ヒトの消化酵素では分解されにくいタイプのオリゴ糖(フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖など)は、 大腸まで届いて善玉菌(ビフィズス菌など)のエサ=プレバイオティクスとして働きます。
腸内環境を整える目的で、ヨーグルト・飲料・サプリメントなどに広く使われています。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
- 大腸で発酵し、ビフィズス菌などの善玉菌を増やす
- 短鎖脂肪酸(酪酸など)を産生し、腸のはたらきを整える
- 便通改善・おなかの調子を整える方向に働く
最近は、腸内細菌と肥満・糖尿病との関係が注目されており、 オリゴ糖などのプレバイオティクスが体重や脂肪量に影響する可能性も研究されています。
オリゴ糖と体重・体脂肪の関係
非消化性オリゴ糖(フラクトオリゴ糖・ガラクトオリゴ糖など)を用いた試験では、
- 体重や体脂肪がごくわずかに減少した
- 体脂肪の増加を抑えた
- 食欲や間食がやや減った
といった結果が報告されることがあります。 一方で、
- 効果の大きさは全体として控えめで、数kg単位の減量を期待できるものではない
- 試験ごとに結果が異なり、すべての人に有効とは言えない
ことから、現時点では「ダイエットの補助として使える可能性がある」程度と考えるのが現実的です。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
食物繊維・プレバイオティクスの一種として位置づける
オリゴ糖は「脂肪を溶かす」などの魔法の成分ではなく、食物繊維に近いはたらきのある補助素材と考えるとイメージしやすいです。 -
摂り過ぎるとお腹がゆるくなることがある
ガス、お腹の張り、軟便・下痢などが起こることがあるため、少量から様子を見ながら増やすことが大切です。 -
カロリーゼロではない
エネルギー量は砂糖より少ないものの、完全にゼロではありません。甘味料として大量に使えば、その分カロリーは増えます。
一般的な摂取量の目安
製品にもよりますが、フラクトオリゴ糖などでは1日5~10g程度を目安とした商品が多く、 一度に大量に摂るより、1日数回に分けて摂った方がお腹の負担が少ないとされています。
主な副作用・注意点
- お腹の張り、ガス、軟便・下痢などの消化器症状
- 糖質摂取を厳密に制限している場合(ケトジェニック食など)は、全体のバランスに注意
とり入れるときのポイント
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まずは「砂糖の一部置き換え」から
コーヒーやヨーグルトの砂糖をオリゴ糖に替えるなど、小さな置き換えから始めると続けやすくなります。
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野菜・海藻・豆類などの食物繊維と組み合わせる
プレバイオティクス(オリゴ糖)+食物繊維の両方を意識することで、腸内環境へのプラスは大きくなります。
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「飲むだけでやせる」とは考えない
カロリー・脂質・糖質・運動量などの「大きな要因」が変わらないまま、オリゴ糖だけに期待するのは現実的ではありません。
この記事の位置づけについて
このページは、肥満や体重管理が気になる方に向けて、 オリゴ糖(特に非消化性オリゴ糖)の働きと注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- 非消化性オリゴ糖と体重・体脂肪に関するランダム化比較試験・メタ解析
- プレバイオティクスと肥満・代謝疾患との関連をまとめた総説論文
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