サプリメント事典

-桑の葉-

桑の葉(マルベリーリーフ)

桑の葉とは

桑(クワ)は、蚕のエサとしても知られる落葉樹で、 その葉は昔からお茶や漢方系の素材として利用されてきました。

桑の葉には、1-デオキシノジリマイシン(DNJ) という成分をはじめ、 ポリフェノールやミネラルなどが含まれており、 特に「食後血糖値が気になる人向け」の健康茶・サプリメントとして使われています。


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体の中での主なはたらき(と考えられていること)

桑の葉の成分、とくに DNJ には次のような作用があると考えられています。

  • 小腸で糖質(デンプンや二糖類)を分解する酵素(α-グルコシダーゼなど)の働きを抑える
  • その結果、食後血糖値の上昇をゆるやかにする
  • インスリンの分泌負担を軽くすることで、インスリン抵抗性の改善に関与する可能性

これは、糖尿病治療薬であるα-グルコシダーゼ阻害薬(アカルボースなど)の作用と似た仕組みで、 「食事から入ってきた糖の吸収スピードをゆっくりにする」方向に働きます。

桑の葉と糖尿病・血糖値との関係

ヒトを対象とした試験では、桑の葉エキスや桑の葉を含む食品を摂取した場合、 次のような結果が報告されています。

  • 砂糖やでんぷんと一緒に摂取したとき、食後血糖の上昇が有意に抑えられた
  • インスリンの分泌量(インスリン応答)が抑えられた
  • 2型糖尿病患者で、一定期間の摂取により食後血糖やHbA1cの改善がみられたとする報告もある

一方で、試験ごとに対象者や用量・製品が異なるため、 すべての人に同じ効果が出るとは限りません。 とはいえ、食後血糖の「山」を少し低く・なだらかにする補助としては、 比較的エビデンスのある素材と言えます。

試してみる前に知っておきたいポイント

  1. あくまで「食後血糖対策の補助」
    桑の葉は、糖の吸収スピードをゆるやかにする方向の素材であり、 インスリンや飲み薬の代わりになるものではありません。
  2. 食事内容が大きく影響する
    高糖質・大食いのままでは、桑の葉の効果だけで血糖をコントロールするのは難しいと考えられます。
  3. 糖尿病薬との併用では低血糖に注意
    とくに、α-グルコシダーゼ阻害薬などと併用すると、作用が重なり過ぎる可能性もあります。 主治医と必ず相談してください。

一般的な摂取量の目安

ヒト試験では、DNJを数mg含む桑の葉エキスを食事と一緒に摂取した場合に、 食後血糖の上昇が抑えられたと報告されています。

市販の桑の葉茶・サプリでは、1日1~数回、食事の前後に飲む・摂ることが推奨されることが多く、 含有量は製品ごとに異なります。 必ず商品ラベルやメーカーの指示に従ってください。

主な副作用・注意点

  • お腹の張り、ガス、軽い下痢などの消化器症状
  • 低血糖症状(冷や汗、ふるえ、動悸など)※糖尿病薬と併用した場合など
  • 桑アレルギーがある人では、かゆみ・発疹など

体調に異常を感じた場合は、いったん使用を中止し、医師に相談してください。

飲むときのポイント

  1. 主治医に知らせておく

    糖尿病治療中の方は、桑の葉製品を使うことを事前に主治医に伝えておくと安心です。

  2. 食事・運動療法とセットで考える

    「桑の葉を飲むから大丈夫」ではなく、食事の質・量や運動習慣の見直しが基本になります。

  3. 2~3か月ごとに続けるかどうかを見直す

    血糖値・HbA1c・体調・費用のバランスを見ながら、続ける意味があるかを判断しましょう。

この記事の位置づけについて

このページは、糖尿病や食後血糖が気になる方に向けて、 桑の葉(マルベリーリーフ)に関する研究や公的情報をもとに、 できるだけ中立的な情報をまとめたものです。

  • 特定の商品・治療法をすすめるものではありません。
  • 診断・治療・サプリの使用判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。

参考文献・参考サイト

  • 桑の葉エキスの食後血糖・インスリン応答抑制効果を検討した臨床試験
  • DNJ 含有マルベリーエキスの作用機序(α-グルコシダーゼ阻害など)に関する基礎研究
  • 糖尿病治療と補完代替療法に関する公的機関の情報

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