黒酢・もろみ酢と肥満
黒酢・もろみ酢とは
黒酢は、玄米や大麦などを原料に長期熟成させた穀物酢で、色が濃くアミノ酸を多く含むのが特徴です。 もろみ酢は、泡盛などの蒸留酒を造る過程でできる「もろみ」から作られた発酵クエン酸飲料で、 アミノ酸やクエン酸、少量の酢酸を含みます。
どちらも「疲労回復」「ダイエット」「生活習慣病対策」などをうたった健康飲料として人気があります。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
- 酢酸により、食後血糖の上昇をゆるやかにする可能性
- 脂質代謝に影響し、中性脂肪や内臓脂肪を減らす方向に働く可能性
- 酢の酸味による食欲コントロールや、料理の塩分を控えやすくする効果
黒酢・酢飲料と体重・内臓脂肪の研究
酢(主に穀物酢)を用いた臨床試験では、 肥満気味の人が酢飲料を数か月継続して飲んだ場合に、
- 体重・BMI・内臓脂肪面積・ウエスト周囲径が控えめに減少した
- 血中中性脂肪が低下した
といった結果が報告されています。 ただし、減少量は数kgではなく、数百g~1kg程度のことが多く、 「酢を飲むだけで大幅にやせる」というレベルではありません。
試してみる前に知っておきたいポイント
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そのまま飲むと胃や歯に負担
酢の原液や濃い酢飲料をそのまま飲むと、胃の粘膜や歯のエナメル質を傷める可能性があります。 必ず水などで薄めて飲みましょう。 -
もろみ酢や黒酢飲料は「糖分」に注意
飲みやすくするために砂糖や果糖ぶどう糖液糖が加えられている製品も多く、 飲み過ぎるとかえってカロリーオーバーになることがあります。 -
胃腸が弱い人は少量から
胃もたれや胸やけが出やすい人は、食後に薄めて少量から試した方が安心です。
一般的な摂取量の目安
研究では、酢として1日あたり大さじ1~2杯(約15~30ml)程度が用いられることが多いです。
黒酢やもろみ酢飲料では、商品ラベルに書かれた目安量を守り、 原液のまま大量に飲むことは避けてください。
主な副作用・注意点
- 胃痛、胸やけ、歯のエナメル質の侵食
- 糖分を多く含む製品の場合、過剰摂取で体重増加の可能性
- カリウム制限中の方では、一部の黒酢飲料の成分に注意が必要な場合もある
とり入れるときのポイント
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「酢を足して塩を減らす」調理を意識する
酢の酸味を活かせば、しょうゆや塩分を控えやすくなり、減塩にもつながります。
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薄めて、食事と一緒に摂る
水や炭酸水で薄めて食中・食後に飲むことで、胃への負担を減らせます。
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「飲むだけでやせる」とは考えない
酢はあくまで食事・運動・睡眠などの土台を整えた上での「+α」として活用するのが現実的です。
この記事の位置づけについて
このページは、肥満や内臓脂肪が気になる方に向けて、 黒酢・もろみ酢など酢飲料の働きと注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・健康食品の利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- 酢酸を含む酢飲料と体重・内臓脂肪に関する臨床試験
- 黒酢・もろみ酢の成分(アミノ酸・有機酸)に関する分析
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