高麗人参(朝鮮人参)と物忘れ
高麗人参とは
高麗人参(朝鮮人参、Panax ginseng)は、古くから疲労回復・体力低下・冷えなどに用いられてきた生薬です。 根の部分を乾燥・加工したものが、漢方薬やサプリメントの形で利用されています。
「元気の出る生薬」というイメージが強いですが、 近年は、軽い物忘れや集中力低下に対する効果も研究されるようになってきました。
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脳への主な作用(と考えられていること)
- ストレスによる脳機能の低下をやわらげる可能性
- 神経伝達物質や神経成長因子に影響し、シナプス機能をサポートする可能性
- 抗酸化・抗炎症作用による神経保護
高麗人参と物忘れの研究
高麗人参エキスや特定の加工人参を用いた臨床試験では、
- 「物忘れが気になるが、診断名はついていない人」で記憶テストの成績が改善した
- 注意・集中、精神的活力が改善したと報告する試験
といった結果が報告されています。 一方で、
- 試験の規模が小さいものも多く、すべての研究が同じ結果を示しているわけではない
ため、現時点では「物忘れの改善をサポートする可能性はあるが、個人差も大きい」と考えられています。
試してみる前に知っておきたいポイント
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血圧や血糖に影響することがある
高麗人参は、血圧や血糖値に影響する可能性があるため、 高血圧や糖尿病で治療中の方は、使用前に医師に相談してください。 -
不眠・動悸などが出る人もいる
元気が出る方向の作用が強いと、夜の寝つきが悪くなる、動悸がするなどの症状が出ることがあります。 -
他の漢方薬との重複に注意
すでに高麗人参を含む漢方薬(例:補中益気湯、人参養栄湯など)を飲んでいる場合、 サプリでさらに上乗せすると、とり過ぎになる可能性があります。
一般的な摂取量の目安
サプリメントでは、高麗人参エキスとして1日数百mg程度を目安とした製品が多く、 漢方薬では処方ごとに決められた量が用いられます。
用量や期間は、商品ラベルや担当医・薬剤師の指示に従ってください。
主な副作用・注意点
- 不眠、興奮、動悸、頭痛など
- 胃の不快感、下痢などの消化器症状
- 発疹、かゆみなどのアレルギー症状
とり入れるときのポイント
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まずは体力・気力の落ち込みから整えるイメージで
物忘れだけでなく、「疲れやすい」「元気が出ない」「冷えが強い」といった症状もある場合に、全体を底上げする目的で使われることが多いです。
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高血圧・糖尿病の薬との併用は必ず相談
血圧や血糖のコントロールに影響する可能性があるため、主治医と相談してから始めましょう。
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数か月使っても変化がなければ、一度見直しを
効果と副作用・費用のバランスを考え、継続するかどうかを冷静に判断することが大切です。
この記事の位置づけについて
このページは、物忘れや疲れやすさが気になる方に向けて、 高麗人参(朝鮮人参)の特徴と注意点を整理したものです。
- 特定の商品や治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- 高麗人参(Panax ginseng)と記憶・注意・認知機能に関する臨床試験
- 高麗人参サポニンの神経保護作用に関する基礎研究・総説
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