コタラヒム(コタラヒムブツ/Salacia reticulata)
コタラヒムとは
コタラヒム(コタラヒムブツ)は、主にスリランカやインドなどで利用されてきたツル性の植物 Salacia reticulata(サラシア・レティキュラータ) の日本での通称です。
アーユルヴェーダ(インド伝統医学)では、糖尿病や肥満の改善を目的として用いられてきた歴史があり、 日本でも血糖値が気になる人向けのサプリメントやお茶の原料として使われています。
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体の中での主なはたらき(と考えられていること)
サラシア属植物には、次のような作用がある成分が含まれているとされています。
- 小腸で糖を分解する酵素(α-グルコシダーゼ)の活性を抑える
- 糖の吸収速度をゆるやかにし、食後血糖の上昇を抑える
- インスリン抵抗性の改善や、脂質代謝への影響が示唆されている研究もある
仕組みとしては、桑の葉や一部の糖尿病薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)と似た方向で働くと考えられています。
コタラヒムと糖尿病・血糖値との関係
Salacia reticulata を含む製品を使ったヒト試験では、次のような結果が報告されています。
- サラシア抽出物を含む食事やビスケットを摂取した場合、食後血糖の上昇が抑えられた
- 2型糖尿病患者を対象に、一定期間摂取したところ、空腹時血糖やHbA1cの改善がみられたとする報告もある
- 肥満と糖代謝に対する改善効果を示唆する研究もある
一方で、
- 試験の数がまだ多くない
- 対象者の人数が少ない研究が多い
- 他の成分と混合された製品もあり、サラシア単独の効果がわかりにくいものもある
といった限界もあり、現時点では「食後血糖対策の有望な素材」ではあるが、決定的な結論には至っていない というのが現実的な評価です。
試してみる前に知っておきたいポイント
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糖尿病薬の代わりにはならない
コタラヒムはあくまで食品・サプリであり、 医師の治療(食事・運動・薬物療法)に置き換えることはできません。 -
糖尿病薬との併用で低血糖の可能性
食後血糖を下げる薬(α-グルコシダーゼ阻害薬、インスリン、SU薬など)と併用すると、 作用が重なり低血糖の危険性が高まる可能性があります。 -
長期の安全性はまだ十分ではない
ヒト試験は増えてきているものの、長期間にわたる安全性データは限られています。
一般的な摂取量の目安
臨床試験では、サラシア抽出物を含む飲料や食品を、 1日1~数回、食事とともに摂取する方法が用いられています。
市販のサプリやお茶では、1日の摂取目安量が製品ごとに決められているため、 必ず商品ラベルやメーカーの指示に従ってください。 自己判断で目安量を大きく超えるのは避けましょう。
主な副作用・注意点
- お腹の張り、ガス、軟便・下痢などの消化器症状
- 糖尿病薬との併用での低血糖リスク
- アレルギー体質の人では、かゆみ・発疹などの可能性
体調に異変を感じた場合は、使用を中止し、医師に相談してください。
飲むときのポイント
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必ず主治医に相談する
糖尿病治療中の方は、コタラヒムを使う前に主治医に相談し、血糖の変化を確認しながら利用しましょう。
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食後血糖対策の一つとして位置づける
食事内容の改善(糖質の質と量)、運動、体重管理などと組み合わせて、全体として血糖を安定させることが大切です。
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2~3か月ごとに「続ける価値」を見直す
HbA1cや体調、費用のバランスを見ながら、継続するかどうかを判断しましょう。
この記事の位置づけについて
このページは、糖尿病や食後血糖が気になる方に向けて、 コタラヒム(Salacia reticulata)に関する研究や公的情報をもとに、 できるだけ中立的な情報をまとめたものです。
- 特定の商品・治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの使用判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- Salacia reticulata を用いた食後血糖・HbA1c 改善効果に関する臨床試験・レビュー論文
- サラシアのα-グルコシダーゼ阻害作用などを扱った基礎研究
- 糖尿病治療における補完代替療法の位置づけを解説した公的資料
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