ギムネマ・シルベスタ(Gymnema sylvestre)
ギムネマ・シルベスタとは
ギムネマ・シルベスタは、インドやアジア地域に自生するつる性の植物で、 アーユルヴェーダ(インド伝統医学)では古くから「砂糖を壊す草」として用いられてきました。 葉を噛むと、しばらく甘味を感じにくくなることでも知られています。
現在は、血糖値や甘いものへの欲求を抑える目的で、 サプリメントやハーブティーとして世界中で利用されています。
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体の中での主な働き(と考えられていること)
ギムネマに含まれるギムネミン酸などの成分が、次のような作用を持つ可能性があると考えられています。
- 舌の甘味受容体に働いて、一時的に甘味を感じにくくする
- 小腸からの糖の吸収を抑える可能性
- インスリン分泌を助ける、インスリン感受性を改善する可能性
ただし、人間での作用はまだ研究途上であり、 どの程度の量でどのくらい血糖に影響するかは個人差も大きいと考えられます。
血糖値・糖尿病との関係
ギムネマ・シルベスタは、2型糖尿病や高血糖の人を対象とした研究で検討されています。
- 臨床試験やメタ解析では、ギムネマを一定期間摂取したグループで、
空腹時血糖、食後血糖、HbA1cが改善したとする結果が報告されています。 - 一方で、試験ごとに用量・期間・併用薬が異なり、参加人数も少ない試験が多いため、
結果にはバラつきがあり、確実な結論とまでは言いにくい面もあります。 - 糖尿病薬と併用して血糖が大きく下がった例もあり、低血糖のリスクには注意が必要です。
総合的には、ギムネマは血糖コントロールを補助する可能性があるハーブですが、 あくまで食事・運動・薬物療法を補う位置づけとして考えるのが妥当です。
甘いものとの付き合い方への影響
ギムネマの葉やエキスを口に含むと、一時的に甘味を感じにくくなるため、 「甘いものを食べたい欲求を抑える」のに役立つ可能性があります。
ただし、
- 効果の感じ方には個人差が大きい
- 甘味をあまり感じないことで、かえって量が増えてしまう人もいる
などの点から、必ずしも誰にとってもダイエット・糖質制限の強い味方になるとは限りません。 食事全体の見直しとセットで考えることが大切です。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
糖尿病薬との併用では低血糖に注意
インスリンやスルホニル尿素薬など、血糖を下げる薬と併用する場合は、 低血糖のリスクが高まる可能性があります。必ず主治医に相談してください。 -
肝機能への影響の報告もある
ごくまれですが、ギムネマを含むサプリ使用後に肝障害が疑われた例も報告されています。 肝臓の病気がある人は特に注意が必要です。 -
妊娠中・授乳中は避けた方が無難
妊婦・授乳婦での安全性データは十分ではありません。
一般的な摂取量の目安
臨床試験では、乾燥葉エキスとして1日200?400mg程度など、さまざまな用量が用いられています。 市販のサプリメントでは、1日1?数カプセル程度を目安とした製品が多いですが、 含有量は製品ごとに異なります。
必ず商品ラベルやメーカーの指示に従い、自己判断で大幅に用量を増やさないようにしてください。
主な副作用
- 胃の不快感、吐き気、下痢などの消化器症状
- 頭痛、めまい、だるさ
- 低血糖症状(冷や汗、ふるえ、動悸など)
- まれに肝機能障害が疑われた報告
飲むときのポイント
-
必ず主治医に相談する
糖尿病薬を使用中の人は、自己判断でギムネマを追加すると低血糖の危険があります。
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血糖値をこまめにチェックする
自己測定器を使っている場合は、導入後しばらくは血糖の変化をよく確認しましょう。
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2?3か月ごとに「続ける価値」を振り返る
HbA1cや体調の変化を主治医と一緒に評価し、効果と費用のバランスを検討してください。
この記事の位置づけについて
このページは、糖尿病と血糖コントロールに関心のある方に向けて、 ギムネマ・シルベスタに関する研究や公的情報をもとに、中立的な情報をまとめたものです。
- 特定のギムネマ製品をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの使用判断は、必ず主治医・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ギムネマ・シルベスタの血糖・脂質代謝に対する臨床試験・メタ解析
- 伝統医学におけるギムネマ利用と近年の機序研究をまとめたレビュー論文
- 糖尿病治療におけるハーブサプリの位置づけを解説した公的機関の資料
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