ビンポセチンと物忘れ
ビンポセチンとは
ビンポセチン(Vinpocetine)は、ツルニチニチソウに含まれるビンカミンという成分をもとに合成された化合物で、 一部の国では脳血流改善薬として使われてきました。
近年はサプリメントとして販売されることもありますが、 国や地域によっては医薬品扱い・販売規制の対象となっている場合もあります。
スポンサードリンク
脳への主な作用(と考えられていること)
- 脳の血流を改善する方向に働く
- 神経細胞のエネルギー代謝を助ける可能性
- 抗酸化・抗炎症作用による神経保護
ビンポセチンと物忘れ・認知症の研究
脳梗塞後の認知機能低下や認知症の患者を対象とした臨床試験では、
- 記憶・注意・日常生活動作の改善を示した試験
- プラセボと大きな差が見られなかった試験
などがあり、まとめると「効果は不明確で、決定的な証拠には至っていない」と評価されています。
安全性・規制について
ビンポセチンは、一般に使用量の範囲では大きな副作用は少ないとされていますが、
- 血圧低下、動悸、頭痛などの循環器系への影響
- 消化器症状(吐き気、胃の不快感など)
が報告されています。 また、一部の国では妊娠中の胎児への影響などを懸念して、サプリメントとしての販売が制限されています。
試してみる前に知っておきたいポイント
-
心臓病・低血圧がある人は特に注意
血圧や心拍数に影響する可能性があるため、これらの持病がある場合は、自己判断で使用すべきではありません。 -
妊婦・授乳中は避けるべきとされる
胎児・乳児への安全性が十分に確認されていないため、この時期の使用は原則として避けるのが安全です。 -
国や地域によって扱いが違う
医薬品扱いの国もあり、個人輸入や使用にあたっては、その国のルールを十分に確認する必要があります。
一般的な摂取量の目安
臨床試験では、ビンポセチンとして1日30?40mg程度を、 数回に分けて投与した例が多く見られます。
ただし、サプリメントとしての用量設定や品質管理は製品ごとに異なり、 医薬品としての用量と同じとは限りません。
主な副作用・注意点
- 血圧低下、めまい、動悸、頭痛
- 吐き気、胃の不快感などの消化器症状
- アレルギー反応(発疹、かゆみなど)
とり入れるときのポイント
-
日本では基本的に「医師と相談」が前提
脳血管障害や認知症の治療は、まず専門医による診断と標準治療が優先であり、ビンポセチンはその補助として検討される位置づけです。
-
自己判断での個人輸入・高用量摂取は避ける
安全性や品質、法的な位置づけが不確実な場合があるため、医師・薬剤師に相談せずに使うことはおすすめできません。
-
物忘れが気になったら、まずは専門医へ
サプリではなく、画像検査や血液検査が必要な病気(脳腫瘍、正常圧水頭症、ビタミン欠乏など)が隠れていることもあります。
この記事の位置づけについて
このページは、物忘れや認知症が気になる方に向けて、 ビンポセチンの特徴と注意点を整理したものです。
- 特定のサプリや治療法をすすめるものではありません。
- 診断・治療・サプリの利用については、必ず医師・薬剤師に相談してください。
参考文献・参考サイト
- ビンポセチンと認知症・脳梗塞後認知機能低下に関する臨床試験
- ビンポセチンの安全性評価と各国の規制に関するレビュー論文
スポンサードリンク