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-頻尿・尿失禁の干渉低周波治療-

尿失禁の干渉低周波治療

尿失禁


尿失禁は男性より女性に多く、成人女性の4人に1人が悩むと言われています。
女性の場合、尿漏れの3分の2を占めるのが、運動やくしゃみでお腹に力が入ると漏れる「腹圧性尿失禁」です。残りは主に、尿意を催してからトイレに行くまで我慢できない「切迫性尿失禁」や、両方の症状がある「混合型尿失禁」です。

「腹圧性」の原因は、子宮や膀胱(ぼうこう)など骨盤内の臓器をハンモックのように下支えする筋肉(骨盤底筋)が、加齢や出産で徐々に緩み、尿道や膀胱の位置が不安定になることです。「切迫性」は、骨盤底筋の緩みのほか、膀胱を収縮させて排尿する神経の異常もあります。

タイプや重症度に応じ、薬や理学療法(体操や電気・磁気刺激)、手術を組み合わせて治療します。

「腹圧性」の場合、重症なら、テープで尿道を支える「TVT手術」や、膀胱をつり上げる手術を行います。「切迫性」は手術では治らないため、神経をコントロールする薬(抗コリン薬)を使います。

軽度から中度なら、いずれの場合も骨盤底筋を鍛える体操などを行います。肛門(こうもん)や膣(ちつ)を締めては緩める動きを繰り返す運動で、適切に行えば効果があります。ただ、自宅で根気よく続けるのは容易ではありません。

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干渉低周波治療


そこで登場したのが、電気や磁気で刺激する方法「干渉低周波治療」です。血行改善効果があり、主に整形外科治療で使われてきました。

干渉低周波治療は発生した弱い電流が、骨盤底筋を収縮させ、排尿に関する神経も刺激します。

1回の治療は約20分間。痛みや皮膚への刺激はほとんどなく、着衣のまま受けられます。保険が適用され、自己負担は数百円から1000円程度です。最初の1か月は6回、以降は月2回ほど行います。

ただ、治療をやめると再び症状が出ることが多く、切迫性の場合は薬も併用します。

治療効果を高めるには、骨盤底筋体操と併用するのが基本です。3か月しても効果がない場合、腹圧性なら手術、切迫性は薬物治療を柱にします。

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関係医療機関 大阪中央病院
骨盤底筋体操サイト 骨盤底筋体操
排尿・排便障害支援サイト 日本コンチネンス協会


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