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-顎関節症(がくかんせつしょう)の補てつ治療-

顎関節症(がくかんせつしょう)の補てつ治療

顎関節症


顎関節症は(1)口を大きく開けられない(2)あごが痛む(3)口の開け閉めで「カクッ」「ポキッ」という音がするの、三つが主な症状です。20-30歳代前後の若い人に多く、特に女性に目立つといいます。

顎関節症が起きるのは、かみ合わせの悪さ、歯ぎしりや歯を食いしばる癖、さらにはストレスなど精神的なものまで、原因は複合的です。

特に就寝中に歯ぎしりする人は要注意です。無意識に歯を食いしばるため、あごの筋肉が疲れます。関節にも大きな負担がかかります。悪化すると、顎関節の「関節円板」がずれて、あごの骨が引っかかり、ほとんど口が開けられなくなるほど重症化するケースもありまます。

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補てつ治療


顎関節症の治療法として、金属スプリントと呼ばれる精巧な矯正具を歯にかぶせる、「補てつ治療」があります。「補てつ」とは、歯が欠けたり抜けたりしたところを義歯や冠で補い、歯の形やかみ合わせを改善する意味の歯科用語です。「補てつ治療」は、これを顎関節症に応用したものです。

治療は次のように進みます。
  1. あごや歯の型をとる
  2. 患者一人一人に合わせたスプリントを上の歯列に装着し、歯ぎしりなどを防いで筋肉を楽にする
  3. かみ合わせに問題がある人は矯正する。

これが基本的な流れで、1980年代に徳島大が開発しました。その後、岡山大と新潟大も加わり、現在は三大学での治療が国の高度先進医療に認定されています。まずは保険適用となる樹脂製スプリントを試します。新潟大では「光重合型レジン」という、自由な造形が可能な特殊な樹脂を使います。

それでも症状が改善しなければ、高度先進医療の出番となります。ポイントは、一人一人に合うスプリントを精密に作るため、金属の材料を使うことと、あごの動きを正確に測ることです。

あごは左右一対の関節が連動しながら、上下・前後・左右に動きます。新潟大は、この複雑な動きをとらえるため「TRIMET(トライメット)」という装置を使います。発光素子(LED)8個を内蔵した弓状の金具を患者のあごに固定、LEDの発する光を、三方向から高速撮影します。測定時問は約30分ほどで、誤差は歯列の部分で0.19ミリ程度です。

こうして得たデータと、患者の歯型をもとに、精巧な金属スプリントを作ります。普通のスプリントは食事の際に違和感があって外す必要がありますが、金属スプリントなら、はめたままで食事ができます。耐久年数も3-4年あります。

高度先進医療によるスプリントの完成には、4回通院で約二か月かかりますが効果は高いです。費用は、治療後にあごの動きを再測定するかどうかで異なりますが、おおむね8万-10万円ほどです。

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