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-高齢者に多い「軟性線維腫」や「脂漏性角化症」「汗管腫」のレーザー治療-

高齢者に多い「軟性線維腫」や「脂漏性角化症」「汗管腫」のレーザー治療

「軟性線維腫」

横浜市在住の67才の男性は、最近半年ほどの間に、首の右側に2~3ミリ大の小さなイボが多発しました。色は肌色のものが多く、キノコのように根元が細くなっています。アイロンがけしたワイシャツを着ると、イボがえりにこすられて真っ赤になり、痛みを感じるようになりました。

男性が昨年夏から治療に通うNTT東日本関東病院(東京都品川区)皮膚科医長の出月健夫さんによりますと、このイボの正体は「軟性線維腫」(なんせいせんいしゅ)です。高齢者に多いできもので、成長するとキノコのように根元がくびれるのが特徴です。放っておくと、中には梅干し大になるものまであります。治療では、根元からハサミで切ったり、液体窒素で凍らせたりする方法があります。数が多い場合は炭酸ガスレーザーで焼いてしまうのが効率的です。

男性の場合も当初、切除や液体窒素で少しずつ治療していましたが、細かいイボがあまりに多いため、昨年12月、レーザー治療に切り替えました。レーザーを照射すると、イボは一瞬で消えました。

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「脂漏性角化症」

東京都在住の74才の主婦も同病院で昨年末、イボのレーザー治療を受けました。背中や首回りに、シミのようにも見える大小のイボが100個以上もあります。「30歳代のころは5~6個でしたが、どんどん増えました」といいます。

出月さんによりますと、主婦のイボは「脂漏性角化症」(しろうせいかくかしょう)」でした。俗に老人性イボとも呼びます。皮膚の老化に伴い、ほとんどの人にできます。色は黒や茶色で、大きさや盛り上がり具合も様々です。いわゆるシミは単なる色素沈着で厚みがないのに対し、脂漏性角化症は厚みがあります。

ホクロとも似ていますが、色はやや薄く、大きくなりやすいです。放置しておいてもいいですが、見た目を気にして治療に訪れる人が少なくありません。軟性線維腫と同様、切除や液体窒素による凍結のほか、レーザー照射などで治します。

「汗管腫」

そのほか、レーザー治療の対象となるできものの中で、比較的多いのが汗管腫(かんかんしゅ)です。聞き慣れない名前ですが、汗を出す汗腺が良性の腫瘍になったものです。1ミリから数ミリ程度の小さなイボが、まぶたの下など目の周囲に多発することが多いです。女性に多いため、美容上の問題から治療に訪れる患者さんが多いです。

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