サプリメント事典

-オリーブ葉-

オリーブ葉


オリーブ葉の効果効能

オリーブオイルで有名なオリーブの葉は、ヨーロッパでは古くから健康維持に役立てられてきました。オリーブ葉の有効成分のオレウロペインは強い抗酸化物質で、抗菌や免疫力を高めてくれます。またオリーブ葉に含まれている不飽和脂肪酸のオレイン酸は、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を捕らえて体内から排除してくれます。その他オリーブ葉は、抗炎症作用や胃潰瘍の予防などの効果があります。


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オリーブ葉のオレウロペインの効果

オリーブは地中海沿岸地方原産の常緑小高木で、紀元前3000年にはすでにシリアで栽培されていたとされます。近年では南米やオーストラリア、インドなどで栽培され、わが国では小豆島の特産となっています。

オリーブの葉は内服で血圧や血糖値を下げ、また火傷や妊娠線の予防などに軟膏剤やパップ剤の形で外用されてきました。19世紀に入るとオリーブの葉に0.3%程度含まれる苦味成分のオレウロペイン(オーレユーロペン)に強力な抗菌・抗ウイルス作用があることが発見され、「自然の抗生物質」としてインフノレエンザやヘルレペスなどに用いられるようになりました。

最近の研究では、 血液中の糖分を減らして血糖値を下げる作用も新たに発見されました。臨床データによると、1日102.6ミリグラムの摂取で空腹時の血糖値の濃度が130から100にまで、2週間で下降したという結果があります。


オリーブ葉のオレイン酸の効果

オレイン酸の働きで最もよく知られているのは、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを除いて動脈硬化心臓病高血圧を予防することです。また、胃酸の分泌をコントロールして胃酸過多胃潰瘍を防ぐ、腸を滑らかにして便秘を予防、解消する、放射線の害を防ぐなどの効果も認められています。


オリーブ葉のエレノル酸の効果

オリーブ葉に含まれるエレノル酸はバクテリアやウィルスの成長を抑える効果が、繰り返し研究されて、有効性が示されている。

カリフォルニアの医師、プライヴァテラ医学博士は、慢性のウィルス性、バクテリア性感染症患者に対するオリーブ葉のエレノル酸の効果について研究しています。

患者の多くはそれまで抗生物質治療の効果を得られていませんでしたが、オリーブの葉抽出物で完治したというのです。博士の発見によりますと、オリーブの葉抽出物はヘルペスや膀胱感染症、菌感染症など、一般的な薬物治療に耐性がある感染症に効果があり、頑固な酵母菌感染症であるカンジダ膣炎には特に効果があつたそうです。

また、HIV(エイズ)患者にオリーブの葉抽出物を与えたところ、免疫機能が向上し、免疫細胞のT細胞が増加したということです。

これらの効果はオリーブの葉抽出物に含まれる、エレノル酸によるものと考えられます。またうさぎ、ラット、マウス、犬、ヒトに対して短期・長期に大量経口投与により、エレノル酸の安全性は証明されています。


オリーブ葉のヒドロキシチロシルの抗炎症作用と抗酸化作用

オリーブとオリーブの葉抽出物は、抗炎症作用を有しています。オリーブの葉抽出物の中でも、ヒドロキシチロシルはオリーブに含まれる成分の中では、最も強力な抗炎症作用があります。ヒドロキシチロシルは炎症を抑制することで、動脈硬化を防止します。

またヒドロキシチロシルは、複数の慢性疾患の病気と関連性のあるDNA損傷を防止し、病気からヒトを保護する作用が強いです。

乳がんや直腸(結腸)がんなど脂肪が関係する「がん」ができる原因として、酸化作用のある物質が関与している可能性が高いですが、ヒドロキシチロシルは、便の酸化作用によるフリーラジカル生成を抑制する作用が強く、直腸(結腸)がん予防との関連性が明確になっています。


オリーブ油の効果

オリーブの果実を低温で圧搾したオリーブ油の脂肪酸組成はその60-80%を単価(一価)不飽和脂肪酸であるオレイン酸が占めるため加熱料理でも酸化に強く、生活習慣病予防のための植物油として知られています。

なおオリーブ油はわが国では薬局方(やっきょくほう)に収載されていて、局所の保護や軟膏剤、硬膏剤、リニメント剤などの製剤用基剤とされています。


オリーブ油は化粧品にも使用

オリーブ油に含まれる鎖状トリテルペンのスクアレンに水素を添加して安定させた、「スクアラン」は、皮膚への浸透性や使用感が良いため化粧品の原料として、使用されています。


オリーブ葉で改善が期待できる症状

高血圧 脂質異常症 胃痛 風邪 糖尿病

オリーブ葉の有効成分

オレウロペイン オレイン酸 エレノル酸 ヒドロキシチロシル

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オリーブ葉の飲み方

オリーブ葉を細切りした物をスプーン山盛り1杯(約2グラム)熱湯150ミリリットルを注ぎ、フタをして10-15分間抽出してものを、1日3回服用してください。

風邪をひいたときは、抗酸化作用を持つビタミンCと一緒に服用すると良いでしょう。また血圧の降下作用がありますので、低血圧の人や血圧降下剤を服用している人は、使用は避けてください。


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